漢方の効果

漢方薬と副作用その3

 

 

 

表の効果と裏の効果と言うものは、ほとんどの薬が持っているわけです。睡眠導入薬で有名な「ドリエル」と言う薬がありますが、あの薬は、本来ならばアレルギーようなのです。ですが、眠くなる効果が高いため、逆手にとって睡眠導入剤として売りにしてしまったところもあります。

 

 

このように、漢方薬における効果や、副作用も、こうした薬の表と裏の関係だと言えます。漢方薬は色んな成分が細かく砕かれ、混ぜられ、それで薬が出来上がっていきます。

 

 

漢方薬は体に優しく安全なお薬だけれど、人によってはアレルギーで副作用が出たり、おなかに合わなかったりするのです。いろいろな成分が複合されている漢方薬は、その中の成分が体質にあわなければ、副作用のような形で出てくるでしょう。ですから、それらの症状を副作用と言うのか、体質に合わないというのか、それは微妙な言葉のニュアンスだと思います。

 

 

また、漢方薬を飲むと、胃の調子が悪くなり、むかむかしてきた、体調が悪くなった、と言う方もいらっしゃると思います。胃腸薬に漢方系のものが多いことでおわかりのように、本来、漢方薬は、胃の調子を整えてくれたり、体の水分を調節してくれたりすることに効果を発揮するものですが、どうして胃が不調になってしまうのでしょうか。この場合、不調の原因は、漢方薬の成分が体質的に合わなかったということが多いと思います。また、もともと胃腸が弱い方が、空腹時に漢方薬を飲んだため、吸収されやすい漢方薬に胃が負けてしまったケースもあると思います。